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『第56回宮様チャリティーボウリング大会』は寒気が南下し、師走の寒さとなった11月23日(土・祝)、24日(日)に、東京都港区の品川プリンスホテル及び、同ボウリングセンターにおいて開催されました。

去る11月15日に、過去においてこの宮様チャリティーボウリング大会に御台臨賜りました、三笠宮崇仁親王妃百合子殿下がご薨去なされました。ここに大会関係者一同、謹んでお悔やみを申し上げますとともに、衷心より哀悼の意を表します。

大会概要

主催
公益社団法人日本ボウリング場協会
協力
社会福祉法人友愛十字会 / 公益社団法人日本プロボウリング協会 / 公益財団法人JAPAN BOWLING / 日本ボウラーズ連盟 / 全国実業団ボウリング連盟
協賛
江崎グリコ株式会社 / 日本ボウリング商工会 他
主管
関東ボウリング場協会
日時
2024年11月23日(土・祝)~24日(日)
会場
品川プリンスホテルボウリングセンター 東京都港区高輪4-10-30

今年も本大会は全国各地の厳しい予選を勝ち抜いた各都道府県の選手、そして各ボウラー団体から推薦されたトップボウラーが一堂に会して、頂点の寬仁親王杯、寬仁親王妃杯を目指して、熱戦が繰り広げられました。今年も一昨年から導入された、年齢ハンディキャップにより、より多くのジュニア選手が参加し、活気溢れる大会となりました。

一般女子の部は準決勝を4位で通過した中学3年生の杉山くるみ選手(神奈川・江の島ボウリングセンター)と、準決勝を1位通過で満を持して優勝決定戦に臨む、鴨下智美選手(茨城・大学ボウル水戸店)の対戦となりました。

1位通過の鴨下選手は第1フレームから第6フレームまでノーミスでストライクを続け、試合を優位に運びます、一方の中学生の杉山くるみ選手は第6フレームまで2つのスペアはあるものの、ノーミスで粘りの投球をみせます。第6フレーム終了時点では鴨下選手が2マーク半のリードで後半戦に入ります。鴨下選手が第7フレームで痛恨のスプリットでミスとなると、杉山選手はスペア、その後ターキーを持ってきて、鴨下選手も我慢の投球でスペア、ストライクで、第9フレーム終了時点で217-217の大接戦で最終フレーム勝負は持ち込まれました。最終フレーム第1投は二人ともストライク、その後、鴨下選手が6本、3本で投球を終えて、236ピンでフィニッシュ、杉山選手は9本、スペアのスクラッチ237ピン(ハンディキャップ込み247ピン)で粘りの投球を見せた、杉山くるみ選手が見事初優勝を飾りました。

一般男子の部は準決勝を1位で通過した、5月のNHK杯全日本選抜ボウリング選手権で最年少優勝を遂げている、高校2年生の須田風海音選手(群馬・ドリームスタジアム太田)と、女子に続き中学3年生の準決勝3位通過の滝沢樹選手(神奈川・江の島ボウリングセンター)の若い二人の対決となりました。

1位通過の須田選手は第4フレームまでストライクを続け、1つスペアを挟み、その後、ダブルを持ってきて、第7フレーム終了時点で178ピン、一方の中学生、滝沢選手は第6フレームまでストライクを続け、第7フレームで途切れるもののスペアとし、この時点で187ピンと1マークリードとします。その後、須田選手は第8、第9フレームをスペア、最終フレームでストライク、9ピンスペアの237ピンでフィニッシュ。一方の滝沢選手は第8、第9フレームをストライク、スペアと1マーク差のまま、最終フレームに入り、ストライク、第2投は8ピンスプリットとなったものの、246ピン(ハンディキャップ込み256ピン)と、ストライクの数で勝った、滝沢樹選手がこちらも見事初優勝を飾りました。中学生の優勝は男女ともに大会史上初となり、若いフレッシュな力が台頭してきていることは、ボウリング界にとっては非常に明るい兆しであると実感しました。

障害者の部は、今年も新型コロナウイルスのほかに、インフルエンザの流行もあり、昨年、一昨年に引き続き、感染対策として、参加人数を約半数に減員しての開催となりました。プロボウラーによる「ボウリングクリニック(教室)」に始まり、「個人戦」、「スカッチトリオ戦」では参加選手と引率の皆様がプロボウラーと投球し、コミュニケーションを深めました。

今年も司会進行は小磯尚美プロが担当しました。若手からベテランの豪華男女プロボウラー20名が揃い、終始、親切に、熱心に、また、和やかなムードの中、ボウリングクリニック・個人戦・スカッチトリオ戦が進行していきました。障害者の皆さんが、笑顔溢れる中で、一生懸命に工夫をしながら投球される姿がとても印象に残りました。そして個人戦は前年度の上位選手が一般部門に参加する中、男子は渋谷起暉選手(認定NPO法人スペシャルオリンピックス日本・神奈川)が450ピン、女子は森澤亜希子選手(東京・サンスクエアボウル)が338ピンのスコアで見事、優勝を果たしました。両選手共に、来年は一般の部への参加が期待されます。

ボウリングは競技スポーツとしてのみならず、人々の交流の輪を広げ、幅広い仲間づくりへとつながるレジャー・コミュニケーションツールとして広く国民に定着し、高齢者の健康維持、脂肪を燃焼させる全身有酸素運動として、ダイエット効果にも希望が高まりつつあり、最近では頭と体を使うスポーツとして、認知症予防、及び、脳のリハビリにも効果が期待され、健康寿命延伸のために一翼を担っています。

この大会は三笠宮家のご厚意・ご協力・ご支援のもとに、寬仁親王杯・寬仁親王妃杯を賜り開催できますことは、ボウリング業界にとって至宝であり、選手・役員・スタッフ一同、感謝申し上げますと共に、大変に誇りにも感じております。

また、この主旨をご理解いただきました、会場の品川プリンスホテル並びに同ボウリングセンター、ご協賛各社をはじめとする関係各位に感謝申し上げます。そして、皆様のご協力のもと、障害者と健常者が共に楽しむことが出来るスポーツとして、今後益々幅広い年代の方々に浸透していくことが期待されています。この熱戦の模様をYouTube(ダイジェスト版)にてご覧いただき、お楽しみください。

今後も様々な分野の方々、今大会では男女ともに中学生が優勝の栄冠を手にしましたが、今後も益々、若い世代にも大会が周知されるよう広報活動を行うとともに、大会形式にも工夫を加え、全国のより広い地域から、これまで選抜選手が出ていない県からのご参加もお待ちしております。全国の皆様の熱い気持ち、そして、選手・役員・スタッフ相互が支え合う想いがこの『宮様チャリティーボウリング大会』の礎となっています。

第56回宮様チャリティーボウリング大会 一般の部

一般男子の部

H/G賞 大森千空 神奈川 江の島ボウリングセンター 300P
川上格尚 神奈川 湘南とうきゅうボウル 300P
須田風海音 群馬 ドリームスタジアム太田 300P
H/S賞 大森千空 神奈川 江の島ボウリングセンター 1,050P

一般女子の部

H/G賞 瀬川実悠 東京 JB推薦 300P
H/S賞 石田千穂 東京 JB推薦 921P

第56回宮様チャリティーボウリング大会 障害者の部

障害者男子の部 2G

優勝 渋谷起暉 認定NPO法人スペシャルオリンピックス日本・神奈川 450P
準優勝 平本広志 社会福祉法人千葉県身体障害者福祉協会 412P
第3位 総毛博之 コーシンボウル 395P
第4位 高木貢 なわてボウル 388P
第5位 日髙秀昭 飯塚第一ボウル 379P
第6位 田口良成 浦和スプリングレーンズ 379P

障害者女子の部 2G

優勝 森澤亜希子 サンスクエアボウル 338P
準優勝 日比野さくら コロナキャットボウル中川店 324P
第3位 鈴木菜穂 ウニクスボウル南古谷店 312P
第4位 平井恵美 パークレーン高崎 298P
第5位 寺家よし子 社会福祉法人千葉県身体障害者福祉協会 284P
第6位 角田セツ 公益財団法人神奈川県身体障害者連合会 228P