第52回 宮様チャリティーボウリング大会

今年も本大会は全国各地の厳しい予選を勝ち抜いた各都道府県の選手、そして各ボウラー団体から推薦されたトップボウラーが一堂に会して頂点、寬仁親王杯、同妃杯を目指して、熱戦が繰り広げられました。

結果、女子は予選・準決勝共に１位通過のディフェンディングチャンピオン、大学生の川田菜摘選手（桐生スターレーン）と予選・準決勝共に２位通過のベテラン金木妃登美選手（掛川毎日ボウル）の対戦となりました。共に第４フレームまで１ミスがあり、ここまでは川田選手が１マークのリード。そして第５フレームから第９フレームまでは共に見事なストライクが続き、勝負は最終１０フレームへもつれ込む。結果、最後をオールウェイで締めた、金木妃登美選手が２３５ピン―２２３ピンで、逆転の神がかり的な初優勝を遂げました。優勝インタビューでは全国規模の大きな大会に参加するのは初めてと語っていました。
男子は予選・準決勝共に１位で通過した、大学生の井口遼太選手（笹塚ボウル）と予選を３位、準決勝を５位で通過した、高校生の木村晃選手（湘南ボウル）の学生対決となりました。試合は双方第６フレームまでストライクを続け、あわやパーフェクトによるプレーオフも頭に浮かび始めた時に、第７フレームで井口選手が先にストライクが途切れ、９本スペア、一方の木村選手は８フレームまでストライクが続き、木村選手に勝利が傾きかける。ところが木村選手の第９フレーム、体に若干硬さがうかがえる。結果痛恨の８本スプリットになる。今度は第８・第９フレームストライクを続けている井口選手に勝利の女神が微笑む。勝負は女子の決勝に続き、最終１０フレームへ持ち込まれ、結果、井口遼太選手が２６６ピン－２６４ピンというハイレベルな大接戦を制して、見事初優勝を遂げました。優勝インタビューでは来年は世界に挑戦したいと抱負を語りました。

障害者の部は、恒例の「プロボウラーによるボウリングクリニック（教室）」、「個人戦」、「スカッチトリオ戦」を参加選手・引率の皆様がプロボウラーとの投球、会話を楽しみました。今年もベテランから若手プロボウラーまで幅広く、和やかなムードの中、クリニック・大会が進行していきました。
プロボウラーと参加者が笑顔で会話をしている様子が随所に見られ、一生懸命に投球する姿が印象的でした。そして個人戦は昨年度の上位選手が一般部門に参加する中、男子は森住博文選手が３９８ピン、女子は中島深雪選手が３２９ピンのスコアで見事優勝を果たしました。来年の一般の部での活躍が期待されます。

ボウリングは競技スポーツとしてのみならず、人々の交流の輪を広げ、幅広い仲間づくりへとつながるレジャー、コミュニケーションツールとして広く国民に定着し、高齢者の健康維持、脂肪を燃焼させる全身有酸素運動として、最近では頭と体を使うスポーツとして、認知症予防にも効果が期待され始めています。

この大会は三笠宮家のご厚意・ご協力のもとに寬仁親王杯・寛仁親王妃杯を賜り開催できますことは、ボウリング業界にとって至宝であり、役員一同大変誇りに感じております。

また、この主旨をご理解いただきましたご協賛各社をはじめとする、関係各位のご協力のもと、障害者と健常者が共に楽しむことが出来るスポーツとして、今後益々の発展が期待されています。
この熱戦の模様をＹｏｕＴｕｂｅ（ダイジェスト版）にてご覧いただき、お楽しみください。

今後も幅広い年代、特に若い世代にも大会を認知いただく広報活動を行うとともに、全国のより広い地域から、これまで選抜選手のいない県からのご参加もお待ちしております。
全国の皆様の熱意がこの『宮様チャリティーボウリング大会』の支えとなっています。