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『第54回宮様チャリティーボウリング大会』はコロナ禍の影響で、昨年、一昨年と中止となりましたが、3年ぶりに11月26日(土)、27日(日)の日程で、東京都港区の品川プリンスホテルボウリングセンターにおいて開催されました。

前回の大会に引き続き、今年も三笠宮家の瑶子女王殿下が御台臨なさり、障害者の部の個人戦のご視察、一般の部の決勝戦のご観戦、及び、表彰式と、長時間にわたり大会の模様をお楽しみになられました。また、瑶子女王殿下からは表彰式のレセプションにおいて、満面の笑みでお言葉を述べられ、会場全体がとても温かい空気に包まれました。

大会概要

主催
公益社団法人日本ボウリング場協会
協力
社会福祉法人友愛十字会 / 公益社団法人日本プロボウリング協会 / 公益財団法人全日本ボウリング協会 / 日本ボウラーズ連盟 / 全国実業団ボウリング連盟
協賛
江崎グリコ株式会社 / 日本ボウリング商工会 他
主管
関東ボウリング場協会
日時
2022年11月26日(土)~27日(日)
会場
品川プリンスホテルボウリングセンター 東京都港区高輪4-10-30

今年も本大会は全国各地の厳しい予選を勝ち抜いた各都道府県の選手、そして各ボウラー団体から推薦されたトップボウラーが一堂に会して、頂点の寬仁親王杯、寬仁親王妃杯を目指して、熱戦が繰り広げられました。今年は新たな試みとして、中学生以下のジュニアと65歳以上のシニアにハンディキャップを設け、より幅広い年代が楽しめる大会となりました。

一般女子の部は予選・準決勝共に1位通過をした全日本ナショナルチームユースの近藤菜穂選手(JBC推薦)と、予選を5位、準決勝を4位で通過をした全日本ナショナルチームの泉宗心音選手(愛媛・キスケKIT)のナショナルメンバー同士が優勝決定戦へ進出しました。ともに小学生の時から数々の大会で優勝の実績がある、若いトップアマチュアの対戦となりました。第1フレームから10連続でストライクを続け、あわやパーフェクトかと思わせる見事な投球を見せた近藤選手。一方第2フレームのスプリットによるミス以外は、第9フレームまで8つのストライクを持って来た泉宗選手。壮絶な打ち合いの末に、近藤選手が第10フレーム2投目でストライクは途切れたものの、289-245で近藤菜穂選手が見事に初優勝を遂げました。

一般男子の部は予選・準決勝共に1位で通過した、袖之昭選手(神奈川・タチバナボウル)と予選を2位、準決勝を4位で通過した、井戸寛選手(広島・ミスズボウル)のミドル世代の対戦となりました。試合は双方第9フレームまで1つずつミスがあり、この時点でスコア185―182とがっぷり四つに組み、どちらが勝ってもおかしくない状態で、勝負は最終フレームまでもつれ込みました。第10フレーム井戸選手がスプリットでミスとなり、一方、袖之選手はスペア、最後の投球をストライクで締めて、205-191で袖之昭選手が見事に初優勝を遂げました。

障害者の部は、今年は感染対策として、参加人数を例年の約半数と大幅に減らしての開催となりました。参加者にとっては非常に狭き門となりましたが、プロボウラーによる「ボウリングクリニック(教室)」に始まり、「個人戦」、「スカッチトリオ戦」では参加選手と引率の皆様がプロボウラーと投球し、コミュニケーションを深めました。瑶子女王殿下も個人戦からスカッチトリオ戦の途中まで、ゆっくりと時間をかけて熱心にご視察され、温かな眼差しを参加者に向けられていました。

今年は司会進行の小磯尚美プロを除くと、若手から中堅の男子プロボウラーの参加のみとなりました。終始、和やかなムードの中、ボウリングクリニック・個人戦・スカッチトリオ戦が進行していきました。

そして個人戦は前年度の上位選手が一般部門に参加することが恒例となりましたが、男子は中納悠稀選手(東京・スペシャルオリンピックス日本・東京)が383ピン、女子は鈴木菜穂選手(埼玉・ウニクスボウル南古谷店)が464ピンの共にハイレベルなスコアで見事、優勝を果たしました。来年の一般の部での活躍が期待されます。

ボウリングは競技スポーツとしてのみならず、人々の交流の輪を広げ、幅広い仲間づくりへとつながるレジャー・コミュニケーションツールとして広く国民に定着し、高齢者の健康維持、脂肪を燃焼させる全身有酸素運動として、ダイエット効果にも希望が高まりつつあり、最近では頭と体を使うスポーツとして、認知症予防、及び、脳のリハビリにも効果が期待され始めています。

そして、ボウリング場は新型コロナウイルスの感染防止対策を万全に施していることは勿論、第三者の専門家による様々な角度からの調査、実証実験を行った結果、場内は空気がきれいで流れが良く、安心安全な場所であることが実証され、エビデンスとして公表しております。

この大会は三笠宮家のご厚意・ご協力のもとに、寬仁親王杯・寬仁親王妃杯を賜り開催できますことは、ボウリング業界にとって至宝であり、役員・スタッフ一同、感謝申し上げますと共に、大変に誇りに感じております。

また、この主旨をご理解いただきました、ご協賛各社をはじめとする関係各位に感謝申し上げます。そして、皆様のご協力のもと、障害者と健常者が共に楽しむことが出来るスポーツとして、今後益々幅広い年代の方々に浸透していくことが期待されています。この熱戦の模様をYouTube(ダイジェスト版)にてご覧いただき、お楽しみください。

今後も様々な分野の方々、特に若い世代にも大会が周知されるよう広報活動を行うとともに、全国のより広い地域から、これまで選抜選手が出ていない県からのご参加もお待ちしております。全国の皆様の熱い気持ち、そして、選手・役員・スタッフ相互が支え合う想いがこの『宮様チャリティーボウリング大会』の礎となっています。

第54回宮様チャリティーボウリング大会 一般の部

一般男子の部

H/G賞 稲毛賢治 東京 東大和グランドボウル 300P
橘内誠吾 東京 JBC推薦 300P
H/S賞 友田健人 東京 永山コパボウル 1,011P

一般女子の部

H/G賞 崎山穂花 神奈川 タチバナボウル 300P
H/S賞 崎山穂花 神奈川 タチバナボウル 1,028P

第54回宮様チャリティーボウリング大会 障害者の部

障害者男子の部 2G

優勝 中納悠稀 NPO法人スペシャルオリンピックス日本・東京 383P
準優勝 原田英実 社会福祉法人千葉県身体障害者福祉協会 378P
第3位 鈴木昇 アイビーボウル向島 378P
第4位 田口良成 ボウリング王国スポルト飯能店 378P
第5位 森博昭 社会福祉法人千葉県身体障害者福祉協会 373P
第6位 飛澤和徳 足利スターレーン 372P

障害者女子の部 2G

優勝 鈴木菜穂 ウニクスボウル南古谷店 464P
準優勝 梅木佳恵 アイビーボウル越谷 322P
第3位 平井恵美 パークレーン高崎 308P
第4位 佐藤とし子 松原スターボウル 294P
第5位 小野寺栞 フジ取手ボウル 289P
第6位 平井亜希子 STAR LIKE BOWL 284P