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『第55回宮様チャリティーボウリング大会』は前日の暖かさから一転して、寒風が吹く真冬の寒さとなった11月25日(土)、26日(日)に、東京都港区の品川プリンスホテルボウリングセンターにおいて開催されました。

前回の大会に引き続き、今年も三笠宮家の瑶子女王殿下が御台臨なさり、障害者の部の個人戦のご視察、一般の部の決勝戦のご観戦、及び、表彰式式典と、長時間にわたり大会の模様をお楽しみになられました。また、瑶子女王殿下からは表彰式式典において、今年も満面の笑みでお言葉を述べられ、選手、役員一同、とても温かい気持ちになりました。

大会概要

主催
公益社団法人日本ボウリング場協会
協力
社会福祉法人友愛十字会 / 公益社団法人日本プロボウリング協会 / 公益財団法人全日本ボウリング協会 / 日本ボウラーズ連盟 / 全国実業団ボウリング連盟
協賛
江崎グリコ株式会社 / 日本ボウリング商工会 他
主管
関東ボウリング場協会
日時
2023年11月25日(土)~26日(日)
会場
品川プリンスホテルボウリングセンター 東京都港区高輪4-10-30

今年も本大会は全国各地の厳しい予選を勝ち抜いた各都道府県の選手、そして各ボウラー団体から推薦されたトップボウラーが一堂に会して、頂点の寬仁親王杯、寬仁親王妃杯を目指して、熱戦が繰り広げられました。今年は昨年から導入された、年齢ハンディキャップにより、より多くのジュニアとシニアが参加する大会となりました。

一般女子の部は予選・準決勝共に1位通過をした高校3年生の崎山穂花選手(神奈川・タチバナボウル)と、予選を6位、準決勝を3位で通過をした飯箸あゆみ選手(東京・NBF推薦)の対戦となりました。崎山選手は小学生の時から数々の大会で入賞経験のある、若さあふれるボウラー。飯箸選手は経験豊富で数々の大会で実績のあるベテランのボウラー。

飯箸選手は前半から2つのミスがあり、その後中盤をスペアでつなぐ我慢のボウリングを続けるものの、第8フレームでもスプリットによるミスが出て厳しい展開となりました。一方の崎山選手は第2フレームにミスがあったものの、その後は途中ターキーを挟みノーミスで最後まで投げ切った崎山選手が205―169で見事に初優勝を遂げました。

一般男子の部は予選を4位、準決勝共を1位で通過した、ジュニアの時代から多くの大会での入賞経験のある鈴木彪雅選手(千葉・本八幡スターレーン)と予選を5位、準決勝を2位で通過した、「宮様チャリティーボウリング大会」の常連の佐々木銀次選手(栃木県・NBF推薦)の対戦となりました。試合は佐々木選手が立ち上がりからストライクがなかなか続かず、6、7フレームはダブルが来たものの、8フレームでミスが出て、最後まで乗り切れずに投了。一方、鈴木選手は1フレームから4連続ストライクの絶好の立ち上がりを見せ、その後も最後までノーミスの安定した投球の鈴木選手が、247-178で見事に初優勝を遂げました。

障害者の部は、今年も昨年に引き続き、感染対策として、参加人数を約半数に減員しての開催となりました。プロボウラーによる「ボウリングクリニック(教室)」に始まり、「個人戦」、「スカッチトリオ戦」では参加選手と引率の皆様がプロボウラーと投球し、コミュニケーションを深めました。瑶子女王殿下も個人戦を御説明役の武田会長の御先導で、ゆっくりと時間をかけて熱心にご視察され、温かな眼差しとお言葉を参加者に掛けられていました。

今年も司会進行は小磯尚美プロが担当しました。若手からベテランの豪華男女プロボウラーが21名揃い、終始、熱心に、また、和やかなムードの中、ボウリングクリニック・個人戦・スカッチトリオ戦が進行していきました。スカッチトリオ戦においては引率者の投球者が不足したため、関東ボウリング場協会の事業委員が一部参加しました。

そして個人戦は前年度の上位選手が一般部門に参加することが恒例となりましたが、男子は石川晃太選手(神奈川・横浜市身体障害者団体連合会)が397ピン、女子は平井亜希子選手(茨城・STAR LIKE BOWL)が345ピンのスコアで見事、優勝を果たしました。両選手共に、来年の一般の部での活躍が期待されます。

ボウリングは競技スポーツとしてのみならず、人々の交流の輪を広げ、幅広い仲間づくりへとつながるレジャー・コミュニケーションツールとして広く国民に定着し、高齢者の健康維持、脂肪を燃焼させる全身有酸素運動として、ダイエット効果にも希望が高まりつつあり、最近では頭と体を使うスポーツとして、認知症予防、及び、脳のリハビリにも効果が期待され始めています。

この大会は三笠宮家のご厚意・ご協力のもとに、寬仁親王杯・寬仁親王妃杯を賜り開催できますことは、ボウリング業界にとって至宝であり、選手・役員・スタッフ一同、感謝申し上げますと共に、大変に誇りに感じております。

また、この主旨をご理解いただきました、会場の品川プリンスホテル並びに同ボウリングセンター、ご協賛各社をはじめとする関係各位に感謝申し上げます。そして、皆様のご協力のもと、障害者と健常者が共に楽しむことが出来るスポーツとして、今後益々幅広い年代の方々に浸透していくことが期待されています。この熱戦の模様をYouTube(ダイジェスト版)にてご覧いただき、お楽しみください。

今後も様々な分野の方々、特に若い世代にも大会が周知されるよう広報活動を行うとともに、全国のより広い地域から、これまで選抜選手が出ていない県からのご参加もお待ちしております。全国の皆様の熱い気持ち、そして、選手・役員・スタッフ相互が支え合う想いがこの『宮様チャリティーボウリング大会』の礎となっています。

第55回宮様チャリティーボウリング大会 一般の部

一般男子の部

H/G賞 滝沢樹 神奈川 江の島ボウリングセンター 300P
H/S賞 折付華慰 福島 福島オークラボウル 1,006P

一般女子の部

H/G賞 崎山穂花 神奈川 タチバナボウル 275P
H/S賞 崎山穂花 神奈川 タチバナボウル 893P

第55回宮様チャリティーボウリング大会 障害者の部

障害者男子の部 2G

優勝 石川晃太 公益社団法人横浜市身体障害者団体連合会 397P
準優勝 大野宏明 公益財団法人川崎市身体障害者協会 393P
第3位 小田切琢磨 ボウリング王国スポルト南アルプス店 388P
第4位 総毛博之 コーシンボウル 386P
第5位 飛澤和徳 足利スターレーン 378P
第6位 嶋崎祐介 ウニクスボウル南古谷店 378P

障害者女子の部 2G

優勝 平井亜希子 STAR LIKE BOWL 345P
準優勝 中島深雪 社会福祉法人千葉県身体障害者福祉協会 327P
第3位 岸恵 東京ポートボウル 314P
第4位 平井恵美 パークレーン高崎 310P
第5位 鈴木彩 NPO法人スペシャルオリンピックス日本・東京 304P
第6位 鈴木菜穂 ウニクスボウル南古谷店 293P